2月3日の節分。妻が仕事なので、息子と2人で今日は何をしようか?と話していた時、旧牧郷小学校での節分イベントの情報が地域のメーリングリストで流れていたことを思い出し、足を運んでみました。
行ってみると息子のクラスメートもいて、立春前日とは思えない暖かい校庭で石臼で大豆を挽いてきな粉を作ったり、豆鉄砲や竹馬で遊んだりワイワイ楽しんでいました。
午後になって「近くのお寺である豆まきに行ってみたい人はいますか?」という声がかかったので、息子たちと一緒に行ってみることにしました。峰山登山口近くのお寺というので、鐘楼のあるあのお寺かな?と思いつつ着いたのは、予想通りの「牧野山蓮乗院」でした。
こちらのお寺に入るのは初めてでしたが、真言宗の寺院で高野山から伝来した「両界曼荼羅図」があるそうです(非公開)。境内には、弘法大師、地蔵菩薩、観音菩薩像がありました。かなり大きなお寺です。
さて、僕らはどんな豆まきがあるのか全く知らなかったのですが、地元では恒例のイベントなのか2時頃から人がどんどんやって来て本堂の広間はあふれるくらいの人数になりました。おそらく200人くらいは集まったのではないかと思います。そして、子供たちはなぜか大きな袋を持っています。
待つこと約1時間20分。3時頃からご住職が不動明王像の前の護摩壇で護摩を焚き、檀家の代表と思われる方々から護摩木が配られました。すると待ってましたとばかりに人々が立ち上がり、護摩木をもらって、護摩壇を回るようにして護摩木を焼べてお祈りをします。ご住職の祈祷やご挨拶があるのかと思っていたので、いきなり全員参加の展開にちょっと驚きました。
しかし、護摩木を焼べた後も誰も帰る人はいません。節分会はこれで終わりではありませんでした。全員が護摩木を焼べてしばらくすると、また檀家代表の方々が前に出て、今度はたくさんの段ボールを並べます。そして、ご住職がマイクをつけてちょっとしたご挨拶をした後、「鬼は外、福は内」と声をあげると、前にスタンバイしていたおじさんたちが段ボールに入った豆やお菓子、切餅、みかんなどをどんどん投げ込みます。
本堂内は、次々と投げ込まれるお菓子やらをゲットしようとする人々でかなりのカオス!こんなに大胆で気前のよい節分会があるとは…地元の人が大勢やってくるのも納得の大盛り上がり。後ろから見ていると、真ん中あたりに陣取っている人がたくさんのものを手に入れているようでした。
ご住職も集まった人々に法話を説くでもなく、一緒にイベントを楽しんでいるご様子です。お菓子などと一緒に木札も何枚か投げ入れられていて、それを手に入れた人はダルマや味噌など、投げると危険な大物?と交換していました。
この節分会、さらに続きがありました。さて、戻ろうかと外に出ると、なんだか自然と行列ができています。聞こえてくる話によると「くじ引き」があるらしい。息子と一緒に列に加わりました。列の途中では、ひじきのおむすびも振る舞われました。三角くじを引き、番号を伝えると引き換えに景品をもらえます。どうやら空クジなしのようです。僕ら2人がいただいた景品は荷造りロープと吸盤式台所用石鹸棚、檀家さんから不用品を募ったのか、100均で買ってきたのかという感じではありましたが、すごい大盤振る舞いの節分会でした。
この節分会、毎年節分の日に行われるのか、または節分に近い日曜日に行われるのか定かではないのですが、また都合が合えば来年も参加したいと思います。もちろん、次回は、お賽銭と大きな袋を持参します。
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