石砂山にギフチョウを見に行ってもっと大物に遭遇しました

石砂山にギフチョウを見に行ってもっと大物に遭遇しました

石砂山(いしざれやま)は、神奈川県指定天然記念物のギフチョウの生息地として知られ、3月末から4月初旬にかけての時期は、蝶マニアをはじめとして毎年多くの人が訪れます。

バスが入る篠原から往復2時間半くらいあれば行けるためハイキングコースとしては楽な方ですが、4月〜9月頃はヤマビルが出るのが要注意です。僕ら親子も昨年一度登りましたが、その時も血を吸われはしなかったものの靴やトレッキングパンツの上で這い回るヒルを見つけ、息子は「石砂山にはヒルがいるから二度と行かない」と宣言していました。

しかし、「ギフチョウを見られるのは今だけだよ」と甘く説得(?)し、4月6日の午後にカメラを持ってハイキングに行ってみました。ネットで調べたところでは、前日にもギフチョウ目撃情報がありましたが、菜の花畑のモンシロチョウのようにそこら中をギフチョウが飛んでいるというわけではなく、見られるかどうかは運次第のようです。

さて、今回は妻に登山口まで車で送ってもらい、ヒルよけのスプレーをかけて早速登山開始です。昨年来た時と比べて道が整備されていました。ジグザグ道を5分ほど登ると少しゆるやかな杉林の道になります。

蝶が飛んでいないか気にかけながら歩いていると、さっそく目の前をギフチョウが横切って行きました。改めて写真を撮ろうと思うと蝶の飛ぶスピードは思いのほか早く、シャッターを切る暇もなく飛び去って行きました。写真は撮れませんでしたが、僕ら親子は早速当初の目的を果たすことができ、満足して先へ進んでいきます。

さらに15分も歩くと、山頂まで0.3kmの標識が現れました。ここから頂上までは木の階段の急登が続きちょっと大変なのですが、息子もだいぶ体力がついたようで昨年よりはかなり余裕で上がって行きました。

ここの木の階段は段差が高くて特に子どもにはやっかいなのですが、段差を埋めるように土囊袋が置かれていて歩きやすくなっていました。しかし、土囊袋が傾いていると、非常に滑りやすいので要注意です(僕らは、No36の土囊袋で登りは息子が、下りは父が滑りました)。急登を登りきると山頂です。昨年よりだいぶ早い35分で登頂しました。

山頂近くでは、またギフチョウが1頭ヒオドシチョウと一緒に舞っていましたが、やはり止まることなく飛び去ってしまいました。マシンガンのように高速シャッターを切りまくり、なんとか写っていたギフチョウが↓です。

この後、山頂でオヤツを食べながら30分ほどギフチョウが飛んでこないか待ちましたが、来るのはヒオドシチョウばかり。一応、ヒオドシチョウの写真を載せておきます。ヒオドシチョウもギフチョウも、蛾のように翅を開いたまま止まります。

ギフチョウ観察のシーズンだったので、それなりの人出を想定していたのですが出発が遅かったためか、登りで10数人にすれ違ったほかは、登山者には山頂で2人会っただけでした。

さて、下山を開始し、階段ゾーンを過ぎたあたりで20〜30m離れた斜面でガサガサ音がするのに気づきました。何か獣がいるかな?と止まって音のする方を見たところ、60cmくらいのタヌキが穴を掘るような仕草をしながら降りてきました。あまり警戒心はないようでしばらくしてこちらに気づいた様子を見せながらも走り去ることもなく、斜面を降りていきました。藤野の山中で動物に遭遇したのは初めてで、息子とギフチョウより凄いのを見られたね、と言いながら下山しました。

この画像には alt 属性が指定されておらず、ファイル名は アナグマ.jpg です

篠原の集落近くで、以前に参加したバードウォッチングの会で講師をされていた山階鳥類研究所の佐藤文男先生と偶然お目にかかりました。ギフチョウを見に来たの?と言われたので、山で出会った蝶やタヌキのお話をしたところ「そのタヌキ、目に縦の線が入っていなかった?」と聞かれ、「そう言えばそうだったかも…」と答えたところ、「それはアナグマですよ。夜行性なので昼間は滅多に出ないですが、珍しいものを見ましたね」とさらに嬉しい一言をいただきました。

人生の中で野生のアナグマを見ることがあるなんて想像もしませんでした。息子と僕らなんてラッキーなんだろうと有頂天になって帰ったのは言うまでもありません。

こんな出会いもあるかもしれないので、藤野でハイキングをお楽しみくだされば嬉しいです。なお、藤野近辺の山はどこも低山ですが、滑りやすいところなどもありますので、備え付けのロープなど使って安全なハイキングをお願いいたします。