7月9日、代休が取れたので、梅雨の真っ只中、久しぶりにハイキングに行ってみました。このところ子連れ軟弱ハイキングが続いていたので久しぶりにロングコースを歩いてみようと王道の高尾山から陣馬山までのコースを選びました。
今回は定期の区間である藤野駅を起点として1円もお金を使わないでいくと言う0円ハイキングをコンセプトにやってみました。そのため、あえて高尾山口駅ではなく高尾駅からのスタートとし、下りもバスを使わずに藤野駅まで帰ってくることにしました。
いつもの通勤に使う電車より1本遅い6時23分藤野発の上り電車に乗って高尾に向かいます。高尾駅から高尾山に登るのはかなりマイナーなルートのようです。北口からしばらく国道20号線沿いに山梨方面に歩き、落合と言う信号のところで細い道を右折して入っていきました。せんざん亭と言うお店を過ぎたところが登山道のスタート。
終わってみると、ここから金毘羅神社までの道がいちばん人気がなく荒れていました(笑)。かなり鬱蒼とした薄暗い山道を登ります。巨大なスズメバチに遭遇、そういえばスズメバチが活発な季節でした。思わず、I have very bad feeling about this のフレーズが口をつきます。
幸い、その後はスズメバチに遭うことはありませんでしたが、ポイズンリムーバーは携行した方がいいですね。20分ほど歩くと巨大な倒木があり、完全に道を塞いでいます。しかたなく、幹に上がって乗り越えます。するとすぐ上に道標が見え、高尾山口駅からの登山道に合流します。
ここから薬王院までは舗装された参道を歩きます。まだケーブルカー、リフトとも営業していないので、たまにハイカーの姿を見かける程度でとても静かで荘厳な雰囲気を感じさせる杉並木です。
以前高尾山に来たのはいつだったか…蛸杉などうっすら記憶に残っているポイントもありますがほとんど覚えていません。薬王院まで思ったよりも距離があり、金毘羅神社から25分かかって到着。ここで奥の院まで参拝し、高尾山頂へ向かいます。日本一の登山者数を誇る山にもかかわらず、今でもかつて修験道が行われていた信仰の山であることを感じることができます。
8:10に山頂に到着。自宅を出てちょうど2時間、高尾駅から1時間10分です。広々とした高尾山頂ですが、予想通りの曇りで眺望はほぼゼロでした。雨が降りだす前になるべく進んでおきたいので休憩をとらず次の小仏城山を目指します。高尾山~陣馬山のルートはトレランコースとしてもポピュラーなように道幅も広く、歩きやすい道が続いていますが、特に城山まではかなりの区間が木の階段になっていて、ついつい駆け下りてしまいます。
一丁平の広場から15分弱登ると城山山頂です。この辺りから霧雨になってしましましたが、森の中を歩いているため雨具を出すほどのこともなくそのまま歩きます。
続いては、小仏峠を経て景信山です。城山から先は木道はほとんどなくなり、普通の山道が続きます。670mの城山から548mの小仏峠まではちょっと急な下りです。峠の手前からはちらっと相模湖が見えました。小仏峠から727mの景信山までは後半がちょっっときつい上りです。
雨で滑りやすいので気をつけて上がりました。景信山から底沢峠あたりまでは、抜かす人もなく、陣馬山側から来る人もまだおらず、ほとんど人に会わない時間帯でした。
堂所山は、高尾山~陣馬山コースでは、巻いてスルーする人が多いようですが、せっかくなのでピークを踏んでおこうと登ってみました。
しかし、ここが要注意で、堂所山の山頂からそのまま道なりに進むと関場峠方面に下ってしまいます。ヤマレコでルートを設定していたので、ルート外れ警報が鳴って気がつきましたが、危うく別ルートに入ってしまうところでした。ピーク手前の分岐まで戻って明王峠方面への道に戻ります。
ここから陣馬山までは標高差100mほど、水平距離は3km以上あるのでほとんど登りを意識することなく快適に歩くことができます。陣馬山には10:45に到着。雨だったので、途中休みをとらずに歩いたこともあり、高尾山から2時間半くらいで着いてしまいました。最後の登りで太ももに張りが出て、ちょっと足が攣りそうな感覚があり、久々に筋肉に負荷をかけられました。お昼にはまだ早かったので、ここも10分ほどの休みで下山開始。どのルートで降りようかちょっと迷いましたが、藤野駅まで車道を歩く距離が短い「一の尾根」にしました。
このルートは5月の連休に息子と一緒に歩いたばかりですが、一人だと早いもんで1時間10分ほどで藤野駅到着。登りの標高差は大したことないものの歩行距離は22.5km、さすがに疲れましたが、6時間かけて出発地の駅に戻ってきました。コンセプト通り、お賽銭以外にお金を使うこともなく終了。荷物が軽いとはいえ、いいペースで20km以上歩くことができ、少し自信を取り戻すことができたハイキングでした。
このハイキングはヤマレコでも記録しました。
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