台風19号上陸から1週間

暮らし

2019年10月12日の台風19号上陸は藤野エリアに大きな被害を与えました。台風の被害について「相模原市緑区…」と報道されているかなりの割合が藤野と考えてよいと思います。僕の身近でも、土砂崩れで家を失った方、避難所から家への道路が崩落してしまった方などいらっしゃり、心が痛みます。

僕自身はというと、実は台風上陸の前日に新居への引越しを行い、暴風雨の中、新しい家で避難準備、避難勧告、避難指示と次々とスマホが鳴り響く不安な1日を過ごしました。わが家は、いつでも避難できる準備はしつつ色々な可能性を考えた結果、避難はせずに自宅で台風が過ぎるのを待つことにしました。

近所では、避難所へ行った方もいらっしゃいましたが、収容人数の少ない施設が多く、いっぱいになっていたようです。また、行政側もこうした災害対応に慣れておらず、信じられないような対応があったことも耳にしました。

台風一過の13日、晴天になったので早朝から歩いて周囲の様子を見てきたところ、一部がけ崩れで道路が閉鎖されていたところはありましたが、目に見えて大きな被害はないように感じました。しかし、牧野エリアでは土砂崩れで全壊の家がある、死者が出ている、道路が崩落してあちこちが通行止めになっているといった情報が続々入り、藤野全体ではひどい被害だったことを知りました。夕方には、自衛隊の災害支援車両を見かけるようになりました。

↓13日朝の相模川

僕の場合、こうした情報の多くは、「藤野地域通貨 よろず屋」のメーリングリストから知らされることが多く、ローカルな情報網が災害時には非常に助かるものだと実感しました。MLを通じて必要な助けを訴える方がいれば、それにすぐ反応して自分ができることを伝え、問題が解決されていきます。物資を提供する人、情報を提供する人、多くの人が自分にできることをオファーし、助け合いの輪が広がっていく、藤野のコミュニティの強さを感じています。

一方で、移住者・若者中心のこうしたネットワークに加わっていない地元の高齢者には情報が伝わらないでしょうから、支援を必要としている方々とネットワーク内にいる方をつなぐことがこれからの課題だと思います。

わが家は、幸い直接の被害はなかったのですが、交通が麻痺してしまったことが一番の影響でした。山梨方面には出られるのですが、高尾方面に行く道は中央自動車道、国道20号ともがけ崩れのため通行止めになり、14日までは橋本方面への道もストップしていたため、どこにも行けない状態でした。14日に引越しのゴミを出すため藤野から三ケ木に向かった時は相模湖まで約5kmの移動に2時間近くかかりました。国道20号の慢性的な渋滞は現在も続いていて、藤野駅近くの交差点には警察官が出ています。

そして、電車も相模湖〜高尾間で大規模な土砂崩れが発生し、18日朝まで運転見合わせが続き、現在は単線でピストン輸送をしています。僕は都内で働いているので、15日の朝に車で橋本駅に出て(3日分の着替えを持って)出勤し、その日は都内のホテルに宿泊、翌日から横浜の実家に泊まって、電車が開通した18日夜に久しぶりに自宅へ帰ってきました。復旧は10月末になるようです。

18日の中央本線は、高尾発相模湖行きが、午後遅くの時間帯は16:40、18:00、19:40の3本しかなく、18時以降は相当の人が集中するだろうと思い、早退して16:40発に乗りました。高尾〜相模湖間は10両編成だったのでさほど混んではいませんでしたが、相模湖から先は6両になったのでかなりの混雑となりました。18時以降の電車ははるかに混んだのではないでしょうか。

まだ過去形で語れるような状況ではありませんが、台風から今までの様子を書いてみました。

最後に、復旧支援にご協力くださる方がいらっしゃればありがたいです。藤野電力さんで募金を呼びかけています。詳細はFacebookページをご覧ください。

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