ユニークな古刹「峯の薬師」

ユニークな古刹「峯の薬師」

津久井湖の北に「峯の薬師」と呼ばれる古刹があります。 高尾山薬王院や新井薬師と並ぶ武相四大薬師の1つなのですが、由緒あるお寺とはイメージの異なる廃墟感漂う変わったお寺だったので紹介します。 津久井湖の眺めがよく、「関東ふれあいの道」ハイキングコースの一部にもなっています。

僕ら家族は車で行きました。城山公園「水の苑地」脇の道を進んで行くと、右側に「 峯の薬師 」の看板が出ている坂道があるので、その道を上がっていきます。しばらくは住宅地ですが、奥の「城山スタジオ」を過ぎたあたりから山に入っていきます。ガタガタですが、一応舗装されている細い坂道をくねくねと上がって行きます。

途中、最上稲荷蓮華院との分岐があるので、右に進みます。さらに道が細くなります。僕らは、お寺まで車で上がれるのか不安だったので待避所のようになっているところに車を停めて途中から歩いて行きましたが、結論から言えばお寺まで車で上がることが可能です。

津久井湖の眺めがとても良いところです。さらに先にはうっすらと横浜方面の高層ビルまで見えました。

門が見えるとお寺の境内です。後で知りましたが、こちらのルートは東参道になります。まっすぐ上がる表参道は階段があるので歩行者オンリーです。

「鐘3つ撞いたら金10円奉納」と 書いてある鐘楼があり、とてもリーズナブルな価格で思う存分鐘を撞けます(笑)。

お寺(薬師堂)自体は、コンクリート造で全く由緒を感じさせない、寺院建築としての魅力は全くないものです。つい、全体写真も撮り忘れてしまいました。中には、御本尊の薬師如来像と十二神将が飾られています。

ここからさらに300mくらい山道を進むと奥の院があります。奥の院と聞くと、高野山のような風情を期待させます。しかし現れたのは、つぶれた 昭和の レストハウスのような建物でした。別の意味で貴重な寺院ですね。中にはしっかりご本尊(弥勒菩薩)が鎮座されていました。この廃墟感…放火でもされないかと余計な心配をしてしまいました。

お参りを終えて広場に戻ってきました。ここは、姿三四郎が檜垣兄弟と決闘を行った場所とされ、「決闘の場」石碑がありました。へぇ~こんなところで…とWikiで調べてみると、「姿三四郎」は小説だったのですね(笑)。フィクションにもかかわらず、こんな立派な石碑を建てるセンスが不思議です。そのお金があったらお寺を瓦屋根の普通の寺院らしく建てたらよかったのに…と思うのは僕だけでしょうか。

山の上のお寺ですが、事務所があって御札や御守などが販売されています。ご住職が病気療養中のため、現在、祈祷は受け付けていないそうです。事務所では、お爺さんがテレビを見ながら店番?をしていました。そのお爺さんが乗ってきたと思われる軽トラでは、生姜とにんにくが販売されていました。

今度は、高尾山方面からハイキングで来てみたいところです。せっかく来たのでもう1つのお寺「最上稲荷 蓮華院」にも足を運んでみました。

こちらも、お寺と思えない雰囲気の建物です。売りに出た普通の住宅をお寺にしたのではないかと思います。

岡山にある最上稲荷の分院という説明がありましたが、なぜこの地に建てられたのかその理由はよく分かりません。檀家さん以外の人がお参りできる雰囲気ではなかったので、外を一回りして帰りました。

下の道を見るとこんな感じです。螺旋階段を上がってお寺に来るようになっていますが、門が閉められていました。

お寺らしくないユニークな「峯の薬師」でした。城山ダム方面に来たら、ちょっとしたハイキングを兼ねて行ってみてはいかがでしょうか。