2018年6月に「藤野通勤事情」という記事を書きましたが、ご承知の通り、2020年以降新型コロナウィルスの感染拡大に伴い大企業を中心にテレワークが進み、都市圏の鉄道混雑率は大幅に減少しました。こうした変化を踏まえて2021年7月上期時点での状況を書いてみます。

中央本線・中央線快速も大幅に混雑率が下がりました。中野→新宿間の混雑率を見ると、2019年は184%だったのが、2020年秋は116%と2/3の水準まで下がっています。
※出典 国土交通省「都市鉄道の混雑率調査結果」
これに伴い、2020年以降、コロナ前は藤野駅からはなかなか座れなかった、上り6:50の中央特快もまず確実に座れるようになりました。現在は、藤野からの中央線上りは時間帯にかかわらずほぼ座れる確率が高いと言ってよいでしょう。
下りは時間帯にもよりますが、やはり以前ほどの混雑はなくなりました。うまくいけば新宿で座れることもありますが、八王子まで空かないこともあります。「中央ライナー」は2019年3月のダイヤ改正で廃止になり、特急券などを買っても高尾まで1本で確実に座れる手段はありません。
八王子までなら、特急「あずさ」や「かいじ」「はちおうじ」、「京王ライナー」を使うことができますが、特急料金が750円(えきねっと利用で650円)またはライナー券410円が必要な上、どうしても八王子や北野などで乗換となるため時間的なメリットはほとんどありません。
コロナが収束したらまた2019年の混雑具合に近づくのかもしれませんが、当面、藤野は“座って東京に行ける”駅と言えるでしょう。
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