2022年2月10日は、関東甲信越に積雪の予報が出ました。実際のところ、東京都内は日中、雪にはならず危惧された積雪はありませんでしたが、藤野では10日早朝から11日深夜までほぼ連続して雪が降り続きました。
その結果、11日朝には10cm以上の積雪になり、子どもたちは雪合戦をしたり雪だるまを作ったり、思う存分雪遊びを楽しんでいました。幸い、11日は、お昼前には晴天になり、雪もだいぶ溶け、主な道路には除雪車も入ったので、心配されたような雪の被害はありませんでした。

12日になって、雪が溶けてなくなる前に雪山ハイキングをしてみたいと思い、息子と一緒に近くの「峰山」(標高570m)に登ってみることにしました。朝、9時過ぎに思いついたので、コースはいちばん楽なやまなみ温泉からの往復にします。一応、ストックと軽アイゼンを持って、山頂でお昼を食べる支度をして出発!
やまなみ温泉に車を止めさせてもらい、早速、ハイキングに出発。藤野南小学校脇の登山道から登り始めます。杉の樹林帯を少し上がるともう道の大半が雪に覆われてきます。足元を見ると、鹿だと思われる蹄の跡がたくさんあって、ちょっとハンターになったような気分で、息子と「この鹿は、道をこう横切ってあの谷に降りていったんだろうね」などと、普段の山歩きではできない話を楽しみました。

途中、登山道を示すピンクのテープが取れていたのか、一箇所ルートを外してしまうこともありました。幸い、しばらく歩くと本来の道に合流しましたが、雪道だと、ついつい前の人の足跡についていってしまうので、先行者を当てにするのではなく、自分の目でルートファインディングをすることが大事だと再認識しました。

雪のおかげで空気が澄んでいて、眼下の町がいつも以上にきれいに見えます。たまに樹上から小さな雪の塊が落ちてくるのも、一人だとちょっとびっくりするかもしれませんが、子どもと一緒だと楽しいものです。20分ちょっと歩くと、山頂からの分岐へ向かう急登になります。このあたり雪は20cmくらい積もっているようで、キックステップでかえって楽に登れました。
急登を登り切ると、大鐘方面からのルートに合流。ここから山頂までは5分もかかりません。逆光に樹から落ちてくる雪のパウダーがキラキラ反射して、とても美しいです。山頂に着くと、雲が出ていたのでダメかなと半ばあきらめていた富士山を見ることができ、ラッキーでした。

山頂でお湯を沸かして昼食を取ってから下山。下りは息子の雪上訓練も兼ねてアイゼンを装着して歩きました。自分の足を踏まないように伝え、初めはゆっくりと歩きますが、感覚が分かるとスタスタ下りていきます。下りは20分ほどでやまなみ温泉に到着。息子によると学校まで歩く歩数より少なかったそうで、実質1時間ほどの短いハイキングでしたが、町よりはだいぶ雪が多く、雪山歩きを十分楽しむことができました。

雪が降ったら、ぜひ里山で雪山ハイキングを楽しんでみてください。ただし、ルートを見失う可能性も高いので、予めヤマレコなどでルートをダウンロードし、GPSで道を間違えていないか適宜確認することをオススメします。

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